てぃーだブログ › 久米島ゴバンノアシ › 久米島、今は昔 › ★ソナミのなみだ石★

2023年06月14日

★ソナミのなみだ石★

 久米島の宇根部落の山には、「なみだ石」と言う石があり、いつもその付近の大通りを通っても、行ったこともなく気にもしませんでしたが、その場所へ行って見ることにしました。

★ソナミのなみだ石★

★ソナミのなみだ石★


 海側から軽トラックで山道を登り、途中振り返れば奥武島や沖のトンバラなど、南の海が一望できる所まで来た。
丘の上の松林の小道を通り三叉路付近に、立て札があり読んでみました。


「ガサシワカチャラ」・・・、 なみだ石。

 


さらに奥へと進みます。

 

 突き当りの畑は牧草畑になっていて、渡名喜島、粟国島が一望でき、そこにその石はありました。




象の背中を思わせる
「ソナミのなみだ石」
★ソナミのなみだ石★
 
 そこは他に似たような石があるわけでもなく、その石だけが海を眺める様に
鎮座しています。

 

 石の上に座って水平線に粟国島が一望できる。
ワカチャラの気持ちになって座ってみた。

★ソナミのなみだ石★
涙で空いた様な穴もありました。
★ソナミのなみだ石★
乾くこともない穴にも水が入っています。
 

 若いワカチャラは、想像すればトンナハの居城から丘沿いにお伴を従えソナミの場所まで来て、石の上に座り、母を思い涙すると言う人間味溢れる、とても周りから慕われ人気がある人物で500年も前からの話しですが好感がもてます。
 
 その後ワカチャラは、母に会うため船を出し粟国島を目指したが途中ウガンザチで座礁して、命からがら生還したというエピソードもあります。


登武那覇城から眺めた奥武島付近
★ソナミのなみだ石★

伊敷索城按司 父
伊敷索按司の長男「ムクチ樽金?」宇江城城当主。
次男「マニクタル樽金」具志川城当主。
三男「若茶良」(按司)は登武那覇城当主。

4城で島を制圧しています。

 

 伊敷索一族は文献によれば本島南山の遺臣達で、久米島へ渡り島を制圧したそうです。それでも約30年の平定で、
時の本島首里の尚真王に、久米島を含め琉球奄美全域は制圧されます。




がさしわかてだや、たにすとゆまりる  
大みしゃくむやぎら、まもんわかちゃら

太陽の如き若さま、名高かけれ。御酒奉らん神の如き若按司。


同じカテゴリー(久米島、今は昔)の記事

Posted by seasarサバニ at 01:43│Comments(0)久米島、今は昔
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。