月桃、サンニンの話

seasarサバニ

2023年05月19日 06:33

月桃(サンニン)

 今、真っ盛りに野山に咲いているサンニン。今年は特に多く咲いている感じがします。
この花には何種類か有ります。

(サンニン)

 まず普通のサンニンがこの頭を下げた花。とても綺麗な花を付け、英語でシェルジンジャーと言うそうです。つぼみが貝のようです。

花が上に向く(タチバナ月桃)


 このサンニンの花は上に向いています。タチバナ月桃と言う名前がついていて、幹が普通のサンニンの倍は伸びるので、大東島では以前はこのサンニンの幹を使ってサトウキビの結束に使っています。


淡い花を付ける(アオノクマタケラン)

 ランの名が付くけど月桃です。このサンニンは日陰を好むようで森の中に多いです。葉が柔らかく昔はカーサムーチーにはこれの葉が使われ、ムーチーガーサ(ムーチーの葉)取りは森の中にこの葉を取りに行きました。薄暗い中、咲き終わった後の種も真っ赤て印象的です。太陽に照らされた普通のサンニンの葉は固くてムーチーガーサには使われないようでした。

斑入月桃

 花も葉も綺麗な斑入月桃。花のない時期でも葉だけでも印象的です。

(レッドジンジャー)


 サンニンは一斉に咲き一斉に終わり、後は地味な葉しか残っていないですが、このショウガ科のレッドジンジャーは沖縄でも一年を通して、存在感のある赤い花を付けています。実際は小さな白い花ががあるのですが。
(ピンク)タイプ

ピンクも存在感があります。
 
 後は屋敷に花の香りの良いホワイトジンジャーもありましたが、次の機会に写真を載せたいと思います。